ブレイキンのバトル会場に鳴り響く、ブレイクビーツ。大会やイベントではDJが選んだ音楽に合わせて、ダンサーがパフォーマンスをします。ところでブレイクビーツは、曲中のブレイク(BREAK)=歌のない部分をつないで作られたものだと知っていましたか? 今回はブレイキンDJ歴20年超のDJ TOGACEEさんにお話を伺い、ブレイキンの音楽知識からおすすめプレイリストまで、「音楽」という切り口からブレイキンを深掘りします。
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ブレイキンと音楽の関係はまるで“親子”?
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まずはここから! DJ TOGACEEが選ぶブレイキンの新定番5曲
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音楽に注目してブレイキンをもっと楽しもう!
1970年代、ニューヨークで行われていたブロックパーティー(野外での音楽パーティー)から生まれたブレイキン。その発祥は音楽と深く結びついていました。ブレイキンと音楽の関係とは?
ブレイキンの始まりは、パーティーにおいてDJが流す曲の中で、歌が入っていないパート=ブレイク(BREAK)に、アクロバティックなダンスで盛り上がる人が出現したこと。やがてDJたちはドラムや楽器のビートだけが流れるパートを、2台のターンテーブルでつないで長めにプレイするようになり、それを「ブレイクビーツ」と呼ぶようになりました。ブレイクビーツで踊るのでBREAK BOY/BREAK GIRLで、それらの略称がB-BOY/B-GIRL(ビーボーイ/ビーガール)とも言われています。音楽を楽しみ、ダンスで表現することがブレイキンの本来の目的なので、音楽が「親」なら、ブレイキンはその「子ども」とも言えるような、切っても切り離せない関係です。